Interview
03

日本の「真の価値」を、世界の市場へ。
対話が、信頼の架け橋となる

KJRMホールディングス
コーポレートストラテジー&インベスターエンゲージメント
L.Sさん

プロフィール

香港に生まれ、10代で渡英。英国の大学のビジネススクールで金融と会計を学ぶ。監査法人からキャリアをスタートし、アナリストや不動産株式を主な対象とする資産の運用マネージャーとして20年を超える経験を積み重ねる。その過程で企業と投資家のコミュニケーションに課題を感じ、IR領域へ。KJRMではグローバルな視点をもつIRディレクターとして、主に海外投資家のエンゲージメント向上に取り組んでいる。

所属部門

KJRMホールディングス
コーポレートストラテジー&インベスターエンゲージメント
所属するコーポレートストラテジー&インベスターエンゲージメントは、KJRMのIR(インベスターリレーションズ:投資家向け広報)全般を担う部門。国内・海外の機関投資家から上場REITに投資する個人投資家まで、幅広い投資家層に向けたIR戦略を立案。ファンドの説明会やIRミーティング、物件ツアーなど、コミュニケーション機会の拡充を担う。

グローバルな資産運用で培った、
幅広いナレッジをIRに活かす

英国の大学のビジネススクールを卒業後、香港に戻ってグローバル展開する監査法人で働きはじめ、財務監査の基礎を培いました。その後、証券系の金融グループや投資銀行のリサーチアナリストとして不動産市場や企業の分析を担当し、アセットマネジメント会社では機関投資家向けの運用提案の経験を積んできました。
グローバルな資産運用で培った、幅広いナレッジをIRに活かす
2011年の2月に日本を訪れ、震災前の東北地方を旅行して美しい風景に心を奪われたことで、いつか日本で働きたいという気持ちが高まりました。そして、仕事を通じて日本の不動産会社の経営陣と対話したことから、グローバル展開を目指す日本の企業で、これまでの経験を活かせる新しい挑戦をしてみたいと思うようになりました。
香港では、多くの企業が投資家の声に耳を傾けなかった結果、市場のプレイヤーに見放され、株価が低迷してしまう事例を数多く見ていました。日本においても、上場REITが、努力を重ねて保有する不動産の資産価値を高めているのに、それが海外の投資家に十分伝わっていないことにも課題を感じていました。
そんなとき、KJRMのディレクターとしてIRに携わるチャンスが訪れたのです。

進化する組織と共に挑む、
海外投資家エンゲージメント

KJRMには現在、上場REITを組成・運用する会社、私募ファンドの組成・運用を担当する会社、それらを統括するホールディングスの3つの会社があります。
入社面接では、それぞれの会社で現在トップを務めている人物を含み、リーダーポジションの社員と話すことができました。その誰もが、多様な価値観や考え方を大切にしていて、本気で会社を変えていきたいという意思をもち、IRヘの期待も大きいことを感じました。その想いの強さに共感し、自分のこれまでの経験を活かして日本で新たな挑戦をはじめようと決意しました。
私の主なミッションは、KJRMに対する海外投資家のエンゲージメントを向上させることです。このため、入社するとすぐ、KJRMの各部門のメンバーと情報交換しながら密接に協働する日々がスタートしました。

正しい経営判断に役立つ、
多様な視点を伝えていきたい

IRで大切なのは双方向のコミュニケーションです。
海外の投資家に当社の価値を正しく伝え、率直なフィードバックをいただき、それを社内で共有して改善につなげていかなければなりません。このコミュニケーションの過程で私が留意していることが3つあります。
一つ目は、海外投資家の「知りたいこと」に対し、KJRMの「伝えたいこと」を分かりやすく接続すること。二つ目は、市場動向から投資家の次の関心を予測し、先回りして社内に共有すること。そして三つ目は、数字だけでは伝わらない「現場のリアル」を、自身の言葉で語ることです。
ともすると定量情報は網羅的にカバーしがちですが、投資家が理解しやすい資料にするため、重要な数字を選んで構成するようにしています。また、数字だけでは理解が難しい物件の定性的な価値も大切です。たとえば、リニューアル工事によってその物件がどのように変化したのかなど、私自身が実際にその物件を見学することで得た実感値までをしっかり伝えています。
正しい経営判断に役立つ、多様な視点を伝えていきたい

勤勉で専門性の高いメンバーが
“One Team”となって協力

社内のどの部門でも、専門性の高いメンバーが誠実な姿勢で仕事に取り組んでいるのも当社らしさだと感じます。第一印象ではクールなスペシャリスト風に見えて、個別に話してみると、みなさん親切で温かい対応が印象的なのですよね。
私はこれまでのキャリアを通じて、基本的に率直さを大切にしてストレートに意見を述べてきました。当社でもそのスタンスは変わっていませんが、社内のポジションにかかわらず、誰もが前向きに受け止めてくれます。IR戦略について、開示すべき情報について、ときには社内制度や人事領域で「ここは変えた方がいいのでは?」といった提案をすることさえありました。
ここまで踏み込んで大丈夫かな? と思うような意見であっても、常にOne Teamとして協力的に支え合う雰囲気があり、それぞれの専門的な知見を活かして議論を重ね、会社の将来に役立てようとします。このようなカルチャーは私にとって大きな魅力であり、チームの一員としてKJRMの成長に貢献できることにやりがいを感じています。
海外投資家との架け橋となり、新たな投資機会の創出を目指す

海外投資家との架け橋となり、
新たな投資機会の創出を目指す

オールKJRMの協力体制のおかげで、ここ半年ほどのIRの取り組みに対して、海外投資家から概ね高い評価を得ています。
まず、日本の不動産ファンド運用会社の中でIR情報を開示するタイミングが非常に早く、透明性が高いとのコメントを数多くいただいています。新たな不動産物件を取得した直後に、海外投資家にタイムリーにその資産価値を伝えられるケースが増えたからです。たとえば、水曜日に取得した新規物件について、木曜日には香港の投資家とオンラインや対面でミーティングを開き、私自身がその価値を説明することができました。タイムリーな双方向コミュニケーションは、投資家にとって全ての意思決定の出発点になります。
また、英文のIR資料はどうしても日本語の直訳となってしまい、投資家にとっては分かりにくいことが多かったのですが、これまでの私の経験を活かした表現にしたことでとても分かりやすくなったとの評価もありました。
今後も継続して、透明性が高く、タイムラグのない投資家との対話を積み重ねていこうと思っています。その結果、当社が組成・運用する不動産ファンドの魅力が広くグローバルな市場関係者に伝わり、海外の投資家に新たな選択肢を提供できればと考えています。
※社員の所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。
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